皆さんこんにちは。複業するフクシです。
介護施設で相談員として働きながら、ブログにて福祉に関する情報発信をしています。
以前社会福祉士として副業するにはブログが良いのでは、という記事を作成しました。
わたしはブログのほかに副業として活動したい内容に、成年後見業務があります。
社会福祉士が副業として成年後見人になるには、社会福祉士会に入会して基礎研修等を修了するという方法が一番に浮かぶでしょう。
そしてもう一つは、法律系国家資格を取得すること。働きながら勉強するということを考えると、現実的には、行政書士資格の取得でしょう。
成年後見業務を行っている司法書士は多くいますが、知識0でかつ働きながら資格取得の勉強をすることは、かなり厳しいかと思います。
そこで今回のブログでは、わたしのような
「成年後見業務を行いたいけど、まだ具体的には動いていない方向け!」
社会福祉士会に入会する方法と行政書士資格を取得する方法。二つの手段をコスト面から紹介、比較します。
社会福祉士会に入会しよう
社会福祉士として成年後見人の業務を行うには、
- 住んでいるor勤めている都道府県の社会福祉士会に入会する
- 基礎研修Ⅰ~Ⅲを最短3年で修了する
- 成年後見人材育成研修を受講する
- 成年後見人名簿登録研修を受講する(人材育成研修と同年の受講も可能)
と最短4年間の研修を受ける必要があります。
なお社会福祉士会に入会してから成年後見人名簿登録研修を受講するまで、約20万円の費用が必要です。
以下、(公財)社会福祉振興・試験センターより社会福祉士の登録者数上位7都道府県を多い順に左から並べ、各都道府県社会福祉士会のHPを参照し成年後見人の研修を受けるまでの費用の内訳を表にしました。
東京都 | 神奈川県 | 大阪府 | 愛知県 | 埼玉県 | 兵庫県 | 北海道 | |
入会金 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 5,000 | 0 |
年会費(一年あたり) | 15,000 | 14,000 | 16,000 | 16,000 | 13,000 | 17,000 | 15,000 |
基礎研修Ⅰ | 11,000 | 11,000 | 10,000 | 5,000 | 20,000 | 12,000 | 5,000 |
基礎研修Ⅱ | 45,000 | 27,500 | 22,000 | 33,000 | 21,000 | 25,000 | 30,000 |
基礎研修Ⅲ | 45,000 | 33,000 | 22,000 | 33,000 | 33,000 | 30,000 | 35,000 |
成年後見人材育成研修 | 不明 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 | 50,000 |
成年後見人名簿登録研修 | 不明 | 0 | 10,000 | 5,000 | 不明 | 不明 | 5,000 |
合計 | 166,000+α | 182,500 | 183,000 | 195,000 | 181,000+α | 190,000+α | 185,000 |
テキスト代は別途ですし更新研修も必要なので、トータルコストはもう少しかかるかと思います。
行政書士資格を取得しよう
成年後見業務を行うには、法律の知識が必要です。
そこで法律系国家資格の登竜門と言われている行政書士資格を取得して成年後見人として働くことを検討している方は、私以外にもいるのではないでしょうか。
具体的に行政書士資格を取得し成年後見人として働くには
- 11月の第2週日曜日に実施される行政書士試験に合格する
- 居住する都道府県の行政書士会に入会する
- (一社)コスモス成年後見サポートセンターへ入会する(要入会前研修)
というルートをたどる必要があります。
以下、合格までの時間や費用を表にしました。なお独学を想定しておりますし、テキスト等の代金は含んでおりません。
勉強時間 | 受験費用 | 合格率 | 行政書士会登録料 | 研修時間 | コスモス入会料 |
600~1,000時間 | 7,000円 | 15~20% | 約30万円 | 30時間 | 約4万円 |
1年間の勉強で合格することを目標にすると、
- 平日休日問わず毎日2時間勉強する
- 仕事がある日は1時間、休みの日は4時間の勉強をする
ことで、合格までの平均勉強時間を満たすことができます。
学習の効率を考えるなら、通信講座を利用することも検討すべきでしょう。
資格の大原なら、Webでの受講も可能です。
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まずは資料請求をしてみてください。
比較してみた
両者を比較します。
- 業務開始までに得られる法律知識:行政書士の方が多い
- 業務開始までにかかる費用:社会福祉士の方が安い
- 業務開始までにかかる年数:おそらく行政書士の方が短い
費用面から考えれば社会福祉士として成年後見業務を始める準備をすれば良いかと思いますが、できる限り準備に係る年数を短くしたい場合には行政書士の資格を取得した方が良い、ということでしょうか。
後見人になるための費用の貯め方
後見人業務を始めるには、ある程度まとまったお金が必要です。
実際に業務を行うことで、それまでにかかった費用は回収することができるでしょう。
しかし、そもそも
- 社会福祉士会に入会するお金が無い
- 行政書士試験を受けるためのお金が無い
という方はいらっしゃるかと思います。
そんな方は私の様に、副業ブログで後見人を開始するための費用を貯めてみてはいかがでしょうか。
また副業に関しては、webライターという方法もあります。
クラウトワークスに登録すれば安心してやり取りできますし、なによりやったらやっただけ報酬を得ることができます。
ぜひこれらの記事も参考にしてみて下さい。
番外編:本業の稼ぎは!?
まとめの前に、私の本業の収入についてお伝えします。
私は医療法人に勤めていますので、世間の平均年収に近い
【年収460万円】
を得ています。
詳しい内訳はこちらの記事をご参照ください。
まとめ
今回は、社会福祉士が成年後見業務を開始するまでのコストに着目してみました。
私個人としては、成年後見業務を行うにあたりどちらの資格を有していた方が優秀だ、という気持ちはありません。
今まで何名もの後見人の方と接してきましたが、素敵だと感じた後見人は皆さん被後見人の方のことを思って業務をされていました。
なにより判断能力に欠ける方の支援をするのが成年後見人の役目です。
今後も身寄りのない高齢者が増えることは予想されています。
私たち社会福祉士の出番はこれからも増えると思いますので、迷っている方、私と一緒に挑戦してみませんか?
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