こんにちは、複業するフクシです。
前回の記事では、このブログにおける収益について報告しました。
さて今回は、支援相談員である私の給料を公開しながら、その待遇と将来性についての記事です。
- 介護施設の相談員は、介護職員より給料が低い!?
- 介護施設の相談員は、出世街道!?
- 介護施設の相談員は、介護職員より偉い!?
など、介護施設の相談員にまつわる疑問について解消していきたいと思います。
支援相談員の給料公開!?
まずは医療法人の介護老人保健施設に支援相談員として勤める、社会福祉士の私の給料から公開します。
【月収:34万円の内訳】
- 基本給…230,000円
- 資格手当…15,000円
- 処遇改善支援手当…5,000円
- 残業手当…10,000円
- インセンティブ…20,000円
- その他諸手当…60,000円
令和3年賃金構造基本統計調査によると30~34歳男性の賃金は290.5千円、35~39歳の賃金は327.0千円とのことですので、私はおおよそ平均程度の給与を得ているということとなります。(出典:令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省 (mhlw.go.jp))
ここにボーナスが加わりますので、支援相談員である私の年収は
【約460万円】
となります。
この額、多いと感じましたか?少ないと感じましたか?
その他、皆さんが気になるであろう手当の項目について、説明をします。
インセンティブとは?

インセンティブ?
うちはもらってないよ…
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私が勤務する法人では、相談員に対して稼働率に応じてインセンティブ=報奨金が支払われます。
稼働率が良ければ毎月いただけますが、当然支給されない場合もございます。
ただし法人によるところがあるので、相談員なら必ずもらえるというわけではありません。
その他諸手当とは?
手当に関しても、法人によって種類が異なるでしょう。
なお私の場合、既婚で子が2人、持ち家で1時間の車通勤、定期的な当直業務を行っております。※すべてに対して手当があるわけではありません。
処遇改善支援手当
令和4年2月から開始した、介護職員処遇改善支援補助金の項目です。いわゆる「第3の処遇改善加算」ですね。
「介護職員1人に対し月額9,000円相当の補助金を交付するため、職員の処遇改善に充てよ」
とニュースになりました。
なお私が勤務する法人では、
介護職員だけでなく全職員に一律支給されるようになりました。今までの処遇改善手当は実際に介護業務をしていないと支給されなかったので、これはとても嬉しかったです。
なお介護職員処遇改善支援補助金についての詳細は、東京都福祉保健局のホームページでも確認できます(こちらをクリック)。気になる方はぜひご参照ください。
相談員の給料は、介護職員より低い!?
介護職員が相談員を志すとき、あるいは相談員にならないかと打診をされた時。気になるのは
給料がどれくらい変わるのか!?
ではないでしょうか。
介護職員の時にはもらえていたが、相談員になるともらえなくなる手当…それは
- 処遇改善手当
- 夜勤手当
の2種類ですね。この2つ、合わせると5万円以上になる方もいるのではないでしょうか?残念ながら、そっくり無くなります。
私が相談員となった当時は、まだ加算額が今ほど多くはありませんでした。また、
- インセンティブが処遇改善手当の代わりとなる
- 事務当直を行うことが夜勤手当の代わりとなる
ことも、相談員になることを決断できた要因かもしれません。
ただしインセンティブは支給されない月もありますし、現行の処遇改善手当の金額を考えると介護職員のほうが多く給料をもらっている可能性は高いです。
相談員になることは、出世への近道か!?
介護施設で相談員として働くことは、出世への近道となるのでしょうか。
これは、私は近道に「なりえる」と思っています。なぜなら、
介護施設の相談員は、施設の収益に大きく関与している
からです。
相談員は入退所にかかわる部署であるため、お金の流れをなんとなく把握できるのです。
あらためて、支援相談員の仕事内容についてはこちらをご参照ください。
さて出世についてですが、介護老人保健施設の相談員は事務長に、特別養護老人ホームの相談員は施設長になる可能性が非常に高いです。
私が勤務する法人では、事務長は全員相談員の経験がございます。また相談員の立場としても、事務長には相談員としての勤務経験があると良いと思っています。
また別の法人ではありますが、特養の施設長は元相談員だ、という話もよく聞きます。
したがって、出世をしたいという気持ちがあるのであれば、相談員になることを考えてみて下さい。
相談員は、介護職員より偉い!?
残念ながらたまに見かけます。相談員になったことで偉そうになる元介護職員。
立場の違いはありますが、職員は皆利用者を支えるという意味で上下はありません。お互いがお互いをリスペクトし、適切に連携する必要があります。
相談員は上手く多職種間のパイプとなり、かかわる職員全員が他人ではなく当事者となれるよう気を配ることで、適切な連携・協働を図れると良いと思います。
相談員の将来性とは
短期的に見れば、介護職員から相談員になる場合には給料が下がってしまう可能性が非常に高いです。
しかし施設を運営する側に回りますので、将来、長い目で見据えると介護職員を続けるよりも給料は高くなる可能性はあります。
また勤務形態自体も夜勤がなくなり休みが固定なことも多いので、家族との時間もより多く設けることができるようになります。
稼働率が下がってしまうと非難を受けることも多いですが、高稼働を保てれば将来の道も開けてくるでしょう。
ぜひこの記事を読んだ一人でも多くの方が、相談員を目指すようになっていただきたいです。
また現役の相談員の方には、私の給料を目安にしていただき、適切に評価をしてくれる職場に就いてもらえれば、と思います。
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