【相談員】介護施設の相談員によるお仕事紹介

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皆さんこんにちは。複業するフクシです。

複業というスタイルを目指し、福祉に関する情報発信を始めました。将来的には、専門学校での講師業や後見業務もやれたら、と考えています。

さて初回のブログでは、介護施設における相談員の業務内容についてお伝えします。

ぜひ職業選びの参考にしてください。

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ベッドコントロール

介護施設の相談員にとって、一番重要な仕事内容はベッドコントロールです。入所および退所を希望する要介護者に対し、入所・退所が円滑に進むよう、そしてできる限り施設の空床が無いよう調整する仕事を、ベッドコントロールと言います。

これは、介護施設の種別が何であっても、変わりがありません。

私が勤務するのは介護老人保健施設(通称老健)ですが、特別養護老人ホームや有料老人ホームでも、相談員の主業務はベッドコントロールです。

空床が増えてしまうと施設の収入は減ってしまいますので、相談員の動き方次第で施設の収支のバランスが変わってしまう、といっても過言ではありません。

ベッドコントロールを適切に行うには、そもそも入所希望の待機者がいなければなりません。入所希望者が待機となるためには、判定会議を通過する必要があります。判定会議を実施するためには、入所を希望する高齢者、およびご家族との面談をし、診断書などの必要な資料をそろえる必要があります。

営業

相談員が営業って、どういうこと?と思う方も多いのではないでしょうか。

では、空床がある施設に対し、どうしたら新規の入所者は集まるのでしょうか。

待っているだけでは、新しい入所希望者は現れません。相談員自ら外へ出て、「施設に入りたいのだけど」と困っている高齢者を探すのです。

具体的な営業先は、

・病院

・居宅介護支援事業所

・地域包括支援センター

などです。高齢者のお宅一軒一軒を訪問するわけではありません。

各事業所をまわり、自施設のパンフレットを渡しながら料金や空床状況、メリット等について伝えます。

ただしコロナ禍の現在、訪問営業については賛否両論あるかと思います。感染状況や相手方の訪問に対する考え方などを確認しながら、失礼の無いよう慎重に取り組んでください。

また、訪問するだけが営業ではありません。

事業所が支援に困っているケース、いわゆる困難ケースを入所対応することも、良い営業となります。

・ほかの施設では断られ入所先が無い

・ご家族が年金を使いこんでしまっている

・認知症による徘徊で、何度か警察のお世話になっている

理由はいろいろとあるかと思いますが、相手が困っていることに対し適切な対応ができれば、「困ったときはあそこに相談しよう」となり、新しい入所希望者を紹介してもらいやすくなります。

送迎

介護事業所、特にデイサービスの車を見かける機会、とても多くなりましたね。

相談員も、送迎をします。

デイサービスやショートステイ、病院受診時など、送迎機会は多くあります。施設によっては、入所時に病院や自宅までお迎えに行くところもあります。

送迎に使用する車は、ハイエースなど10人乗りの車を使用することが多いです。普通免許でも運転することが可能で、タクシードライバーに必要な二種免許は不要です。

しかし運転席は高い位置にあり内輪差も大きいため、運転技術は必要でしょう。また要介護状態にある高齢者を乗せて運転するため、安心・安全を普段以上に心がけることも大切です。

レセプト

介護保険料の請求業務=レセプトを、相談員が行う施設もあります。

介護事務というレセプトを主業務として行う職員を雇っていない施設では、相談員がレセプトをやっている、ということをよく聞きます。

よく聞くというのは、私が勤務する施設ではレセプトは介護事務が行っているため、他施設の職員を通して知りました。

最後に

私は高齢者施設の相談員という職業に憧れて、社会福祉士の資格取得を目指しました。

「スーパーマンのように、困っている人を助けたい」「悩みを聞いて、解決の手助けをしたい」そんなことができたら、なんてかっこいいのだろう。と思っていました。

当時はちょうど祖母が特養への入所が決まった頃で、病院を転々としていた中ようやく長く生活できる場所が決まり、それを手助けしてくれたのが特養の相談員だと思っていたからです。

当時想像していた業務内容と実際に就労して体験した業務内容とでは異なる部分もございますが、入所の調整をするという業務において、ご家族の困りごとを聞き、入所という方法で解決の手助けをすることは、当時の思いと通ずるものがあります。

私自身は入所を希望する方が現れるのを施設でただ待つのではなく、営業活動等啓蒙を通じて、地域に自施設の存在を知っていただく。そうすることで、ご自宅での介護に困っている方々を救うことができたら、と思っています。

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