皆さんこんにちは。複業するフクシです。
介護施設で相談員として働きながら、福祉に関する情報発信をしています。
今回は、Podcastの人気番組である超相対性理論のススメ第2弾。#4~#6「我々は疑心暗鬼から脱却できるのか」を社会福祉士の視点からレビューします。
ちなみに第1弾はこちら。
なお私はスマホがandroidなので、アマゾンミュージックで楽しんでいます。
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そもそも超相対性理論とは
超相対性理論とは、
- 株式会社学びデザイン 代表取締役 荒木博之氏
- 株式会社COTEN 代表取締役CEO 深井龍之介氏
- Takram コンテクストデザイナー,ディレクター 渡邉康太郎氏
の3名が一つのキーワードをもとに具体と抽象を行き来しながら議論を深めるラジオです。
今回のテーマは、
「我々は疑心暗鬼から脱却できるのか」
疑心暗鬼であることは、正しい姿勢である
そもそも「疑心暗鬼」とは、どういう状態を意味するのでしょうか。
疑いの心があると、なんでもないことでも怖いと思ったり、疑わしく感じることのたとえ。疑いの深さからあらぬ妄想にとらわれるたとえ。疑いの心をもっていると、いもしない暗闇くらやみの亡霊が目に浮かんでくる意から。
疑心暗鬼(ぎしんあんき)の意味・使い方 – 四字熟語一覧 – goo辞書 内 「三省堂 新明解四字熟語辞典」より
疑心暗鬼からの脱却ということは、まず疑いの心を持っていない状態と言えるでしょう。
あるいは、疑いの心があったとしても、なんでもないことに対して怖いと思う必要がない状態のことを言うのではないでしょうか。
とすれば、我々社会福祉士はクライアントから常に信頼を得ることができるのか、ということが今回のテーマに対して考えられる課題かと思います。
以下、番組内での気になるキーワードをもとに深掘りしていきます。
人を理解するには問い続けるしかない
我々福祉従事者は、対象者(私でいうと入所を希望する要介護者とそのご家族)をアセスメントし、プランニングし、ケアを実行します。
『人について諦めることは分断を生み、わかることは偏見を生む。このどちらかにいると人は気持ちが落ち着くが、人間の関係性を危険にする。だから、人を理解するには究極的には問い続けるしかない。』
このことから考えると、要介護者へのケアを続ける上では常にアセスメントをし、さらにはアセスメントの内容をアップデートする必要があります。
クライアントのことを理解しようと問い続けることが、より良い支援へと繋がっていきます。
人は誤読する生き物である
そもそも人は、他人の考えをすべて理解することはできない。他人を理解するうえで、自己の考えを他人に伝えるうえで、前提として考えなければならないフレーズです。
そもそも誤読とは、
[名](スル)誤って読むこと。読み誤り。「変わった名前なのでしばしば―される」
誤読(ごどく)の意味 – goo国語辞書
読んで字のごとく、本来の読み方とは違った読み方をされることですよね。
転じて、発信した内容が100%詳細に伝わることはない、ということになります。
だからこそ我々は、伝えた言葉はそのまま相手が受け取るわけではないこと、相手が受け取った瞬間からその言葉は相手のものとなることを意識する必要があります。
つくづくコミュニケーションとは難しいですね。
違和感を覚えたら、発言しよう
違和感について訴えるとよく言われるのが、
「じゃあ代案はあるのか?」
ということ。
今回の番組の中でも話題になっていますが、私個人としても違和感を覚えた段階で発言すべきだと思います。
違和感=新たな気づき
ですよね。
その違和感をきっかけにみんなで考えることが、より良い支援につながると思いますし、やはり違和感を発言できる組織は良い組織だと思います。
また違和感を言語化し他者と共有することは、疑心暗鬼を解消するきっかけにもなりえます。
新たな気づきを得ながら対象のことを理解しようとし続ける、ということですね。
言語化は思想を客観視できる
思想を言語化し他者と共有することで、自身の考えを客観視することができます。
よく私自身も他者に意見を伝えながら、その意見に対するフィードバックをもらうようにしています。
発言に対しフィードバックをもらうということは、その内容は一度他者によって咀嚼し理解され他者の意見によって新たに発言されることになるので、思想を客観視できることになります。
客観視をすることや俯瞰的な視点を持つことは、相談員として重要なスキルだと以前の記事でも書いた通りです。
今回の学び
疑心暗鬼であること、あるいは疑心暗鬼から脱却できないこと自体は決して悪いことではないと思います。
大切にしたいのは、疑心暗鬼であることを伝えることができる関係性=心理的安全性が担保されている関係性=ラポールが形成されていること、ですね。
クライアントとのラポールの形成ができれば、組織の中で職員とラポールの形成ができれば、社会福祉士として良い支援へと繋がっていくと思います。
youtubeにもあがっていましたので、ぜひ興味を持たれた方は聴いてみて下さい。
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