【書評】サクッとわかるビジネス教養 行動経済学

書評
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こんにちは。複業するフクシです。

介護施設で相談員として働きながら、副業ブロガーとして福祉に関する情報発信をしています。

今回は、福祉に直接関係ある書籍ではございませんが…

行動経済学

に関する本を読みましたので、紹介します。

こちらの本ですが、イラストで図解してあるため内容の理解がしやすくなっており、行動経済学の入門書と言っても良いのではないでしょうか。

  • 書名:サクッと読めるビジネス教養 行動経済学
  • 著者:阿部誠
  • 出版:新星出版社
  • おススメ度:★★★★☆
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行動経済学とは

そもそも行動経済学とはどんな学問なのでしょうか。

経済学が立証してきた理論をベースに、人間特有の考え方やくせをふまえて、実際の行動を検証するのです。そのため、行動経済学は経済学と心理学のハイブリッドと表現されることもあります。

本書第25項より

伝統的な経済学では、「人間は合理的な行動をとる」という考え方でした。

しかし、実際の経済行動は合理的であるとは限りません。

たとえば…

スーツが1着必要となったあなた。

お店に行くと、1着19,800円で売っていました。しかしどやらこの商品、2着購入すると30,000円と安くなるようです。

あなたは何着購入しますか?

2着目は本来必要無いのに、「10,000円安くなる」からその判断に迷ってしまう。

この行動について紐解いていくのが、行動経済学です。

この本の内容

この本は、以下の6章から成り立っています。

  • 第1章 基礎から学ぶ! 知って得する行動経済学の考え方
  • 第2章 人間らしい心の動き ヒューリスティック
  • 第3章 意思決定のしくみ プロスペクト理論
  • 第4章 マーケティングに活かす! 行動経済学の活用事例
  • 第5章 行動経済学の目玉! ナッジ理論
  • 第6章 ビジネスで役立つ! 行動経済学の応用法

巻末には用語集も載っており、非常にわかりやすい内容となっている印象です。

マーケティングというと営業や販売に関する職種が参考になる書籍かと思いますが、仕事全般で役立つ知識が詰まった一冊です。

特に

ナッジ理論

は相手にこちらがとって欲しい行動を促す際に、うまく活用できると良いですね。

ナッジを使うことで、相手に強制することなく、望ましい行動を取らせることができます。

本書第132項より

私は介護施設で相談員として働いておりますので、入所を希望する高齢者とそのご家族には「ここに入りたい」と思ってもらえるような施設の概要説明をしますし、判定会議の場では「この方なら入所してもらいたい」と職員が思えるような説明をします。

また、地域のケアマネジャーさんや病院の相談員さんに対し営業をする際にも、行動経済学を駆使して自施設に対し良い印象を持ってもらえるような伝え方をすることで、相談してくれる回数を増やす、ということも良い活用法だと思います。

まとめ

行動経済学は20世紀後半に生まれた、心理学と経済学を合わせた学問です。

言葉としてのなじみは薄い方も多いかと思いますが、想像以上に身近にあふれております。

スーパーやコンビニのレジ横の商品、思わず買ってしまうことありませんか?

ここにも行動経済学が活用されているのです。

本書はその行動経済学の入門書とも呼べる一冊で、イラストも多く非常に理解がしやすい内容となっております。

ぜひ手に取ってみて下さい。

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